メール認証を管理する
更新日時 2025年5月30日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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Eメール送信ドメインをHubSpotに接続すると、主要なEメール受信トレイプロバイダーによって適用されている認証基準や送信ポリシーに準拠したマーケティングEメールを送信できるようになります。
この接続プロセスには、3種類のDNSレコード(DKIM、SPF、DMARC)を設定する作業が伴います。これらのEメール認証方法の概要と、DNSレコードを更新する方法について詳細をご確認ください。
始める前に
この機能を使い始める前に、事前に必要な手順と、この機能を使用する場合の制限事項と潜在的な結果について十分に理解しておいてください。
要件について
- ドメインを接続するには、DNSレコードを更新する必要があります。DNSプロバイダーのログイン情報の詳細を入手していて、関連するDNSレコードにアクセスできることを確認してください。
- 全てのアカウントで最大2,000件のEメール送信ドメインを接続できます。いずれのドメインに対しても所有権を持っていて、アクセスできることが要件となります。
- Cloudflareを使用してEメール送信ドメインを設定する場合は、ドメイン全体のCNAMEフラット化とプロキシ設定が無効になっていることを確認してください。
制限事項と考慮事項について
- 認証できるEメール送信ドメインは、現在他の目的(ウェブサイトのホスティングなど)で使用されていないものに限られます。詳しくは、Eメール送信ドメインの選択をご確認ください。
- Eメール送信ドメインとしてサブドメイン(例:info.domain.com)を接続することもできます。接続するサブドメインは、HubSpotでマーケティングEメールの送信に使用している「送信元」Eメールアドレスのドメインと一致している必要があります。
- Eメール送信ドメインを複数のHubSpotアカウントに同時に接続することができます。
Eメール送信ドメインの認証を設定する
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HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。
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左のサイドバーメニューで、[コンテンツ]>[ドメインとURL]の順に移動します。
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右上の[ドメインを接続]をクリックします。
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ダイアログボックスで[Eメール送信]を選択し、[接続]をクリックします。
- ドメイン接続画面で、マーケティングEメールの送信に使用するEメールアドレスを入力し、[次へ]をクリックします。
- Eメール送信ドメインが正しいことを確認し、[次へ]をクリックします。
- DNSプロバイダーで利用可能な場合は、[[プロバイダー]を使用してサインイン]をクリックします。DNSレコードを自分で設定する場合は、[いいえ、手動でセットアップします]をクリックします。
- DNSプロバイダーにログインしたら、認証に必要なレコードを追加します。DKIMには2つのCNAMEレコードが必要です。一方、SPFレコードとDMARCにはそれぞれ1つのTXTレコードが必要です。さまざまなEメール認証方法について詳細をご確認ください。
- 認証方法ごとに、[ホスト]列と[必須のデータ]列の値の横にある[コピー]をそれぞれクリックし、DNSプロバイダーでそれらの値を貼り付けます。
- [必須のデータ]列で、「include:」の後に続く既存のSPFレコードの末尾に文字列を追加します。
- SPFバージョンと「-all」フラグがそれぞれ一度だけ含まれていることを確認します。
- 複数のSPFエントリーを設定した場合のTXTレコードの内容については、以下の例をご覧ください。
レコードタイプ | ホスト | 必須のデータ |
TXT | @ | v=spf1 include:anotherprovider.com include:123456.spf03.hubspotemail.net -all |
レコード認証ステータスを確認する
DNSレコードが完全に検証されるまでに10分から70分かかる場合があります。DKIM、SPF、およびDMARC認証方法のステータスは、ドメイン設定で確認できます。
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HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。
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左のサイドバーメニューで、[コンテンツ]>[ドメインとURL]に移動し、[Eメール送信ドメイン]セクションまで下にスクロールします。
- Eメール送信ドメインごとに、次のいずれかのステータスが表示されます。
- 未認証:3つの認証方法がいずれも完全に設定または検証されていません。
- 一部認証済み:DKIMは正しく設定されて検証されましたが、SPFまたはDMARCについては、完全に検証する必要が残っています。
- 認証済み:DKIM、SPF、DMARCの全てが完全に設定および検証されました。
注:ルート ドメイン レベルでDMARCレコードが設定されている場合、DMARCポリシーの継承により、サブドメインは認証されたとみなされます。
DNSレコードのいずれかに問題がある場合は、[設定を続ける]をクリックすると、DNSプロバイダーで追加する必要がある、該当するDNSレコードの値を確認できます。
Eメール送信ドメインを変更する際の推奨事項を確認する
マーケティングEメールに使用するドメインを変更することを計画している場合は、まず、以下のベストプラクティスを確認することをお勧めします。
- 「送信元」には分かりやすい名前を使用する:マーケティングEメールの送信元情報を設定する際は、受信者にとって分かりやすい、簡潔な名前を選択します。
- 複数のサブドメインを接続する:複数のEメールタイプまたはブランドがある場合は、複数のサブドメインを使用して区別します。Eメールサブドメインの選択について詳細をご確認ください。
- 登録読者に通知する:Eメール送信ドメインを変更する前に、次の情報を記載した、今後の変更を通知するEメールを登録読者に送信します。
- 許可リストへの新しい送信ドメインの追加に関する推奨事項。
- 変更の理由を説明するランディングページへのリンク。
- 返信の受け入れを検討する:現在、マーケティングEメールを送信するためのEメールアドレスとして「[email protected]」を使用している場合は、Eメールに対する登録読者からの返信を読んでフィードバックをモニタリングできる受信トレイに切り替えることを検討してください。
- 段階的にお知らせする:登録読者数が多い場合は、まず、エンゲージメント率が高い少数の登録読者に変更のお知らせEメールを送信し、これらの登録読者からのフィードバックに基づいてEメールに変更を加えることを検討してください。
- 古いドメインと新しいドメインを併用する:移行中に両方のドメインを使用して、受信者がこの変更について確実に理解できるようにします。例えば、新しい「[newdomain].com」と以前の「[olddomain].com」として参照できます。
- Eメールリストを最適化する:登録読者リストをクリーンアップする際の推奨事項を確認します。これにより、新しいドメインに対する送信者の評価を可能な限り高めます。
- DKIM、SPF、DMARCが正しく設定されていることを確認する:マーケティングEメールを送信する前に、新しいドメインの認証が完了していることを確認します。専用IPアドレスを使用している場合は、そのIPアドレスが新しいドメインにリンクされていることを確認します。
- Eメールデータを監視する:変更を行った後、開封率、クリック率、配信停止率、および否定的なフィードバックを監視します。エンゲージメント率のわずかな減少が予想されます。
- ドメインをウォームアップする:Eメールの量を古いドメインから新しいドメインに徐々に移行していきます。まずはエンゲージメント率が高いコンタクトにのみ、新しいドメインについて通知することも推奨されます。