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みやさとけいすけの工具探検隊 第86回

DIY好きはもちろん、推し活もはかどりそう

“描いて→切る”がこれ1台!スキャンできるカッティングマシン「CM300」使ってみた

2025年06月09日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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 塗装は紫外線や風雨への耐性を高め、劣化を防ぐといった効果があります。しかし、それ以上に重要ともいえるのが、見た目がよくなること。色を変えるだけでも印象が変わりますし、絵や模様を描いてリメイクするのも面白いですよね。

 とはいえ、下地に合った塗料を選ばないとすぐに剥がれてしまうこともありますし、はみ出したりすれば、修正も大変です。

 もっと手軽に見た目を変えたいというのであれば、シールやステッカーで飾るというのはどうでしょう。貼るだけなので乾くのを待つ必要もないですし、短時間で、ムラなくキレイに仕上がるというのがメリットです。また、塗装よりも剥がしやすく、やり直しも比較的簡単です。

●パソコンいらずの家庭用カッティングマシンが便利

 既製品のシールやステッカーを使えば簡単ですが、できればより自分好みのデザインにしたい。そんなときに活躍してくれるのが、カッティングマシンです。

 カッティングマシンは、紙や布、プラスチックの各種シートを切り抜ける専用機器。大きなものであれば、車体にフィルムを貼り付けるラッピングなどで使われることもあります。個人向けモデルでもA4くらいのサイズは切り抜けますから、ノートPCやタブレットの痛化に使うというのもアリです。

 ブラザーのカッティングマシン、「スキャンカット」シリーズが面白いのは、スキャナを内蔵することで、別途PCなどでデータを作成しなくとも切り抜けるようにしていること。手書きや印刷された文字やイラストを読み取ると、外形を自動で認識し、キレイに切り抜いてくれるのです。

 このスキャンカットシリーズのスタンダードモデル「CM300」(実売価格3万6000円前後)を借りて、試してみました。

スキャナを内蔵し、手書きイラストも切り抜ける「CM300」

●手描きしたイラストを切り抜いてくれる

 切り抜き作業の方法は、大きく3つ。1つ目は手描きしたイラストや印刷済みのものを切り抜く方法で、最も簡単なものとなります。

 まずは、切り抜くシートの素材や厚みに合わせて刃をセッティング。目安は操作早見表に書かれているので、これを参考にセットするといいでしょう。ザックリいうと、紙やプラスチックシートであれば4を基準に、3~5くらいの範囲で調整。薄手なら下げ、厚手なら上げるといった感じです。

 最適な設定はシートによって変わりますから、試し切りをしつつ決めるのが一番です。

操作早見表では、よく使われる素材と刃のセッティングがあります

左右に回すことでメモリを変更。数値が大きいほど刃が出ます

 続いて、読み込むシートを粘着性の台紙に貼り付け、CM300にセットします。セット方法は簡単で、カバーを開いて台紙を挿し込んだら、「送り」ボタンを押すだけ。ちなみに、台紙の排出時もこの送りボタンを押すので、切り抜き終わった後にもう1度押すことになります。

操作パネルの送りボタンで、台紙のセットと排出が行えます

 「スキャン」メニューを押すと、「ダイレクトカット」「カットデータ作成」「USBに保存」の3つがメニューに表示されます。直接切り抜きたいときは「ダイレクトカット」、カットデータだけ作成し、そのデータを使って他のシートを切り抜きたい場合は「カットデータ作成」を選びましょう。

今回は直接切り抜きたいので、ダイレクトカットを選びました

 なお、「USBに保存」は画像としてUSBメモリーに保存する機能です。USBメモリーを挿しておくことで、この機能が使えます。

 今回は、直接切り抜くダイレクトカットを試してみましょう。「ダイレクトカット」を選んだあと、「スタート/ストップ」ボタンを押すと、さっそく読み取りが始まります。

「スタート/ストップ」ボタンを押すと読み取り開始

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