ケーブルを隠してスッキリ配線。注目のTUF＆ROGパーツを一挙紹介

ケーブルレスのスマート自作PC、ASUSが提案する次世代のPCビルド

2025年05月21日 09時00分更新

文● 松永／ASCII　編集● ASCII

90度にカーブするディスプレーを搭載した水冷クーラー。どうやらASUS ROGブランドのイチオシらしい

BTF仕様で魅せる未来のゲーミングPC

　台湾で開催している世界最大級のIT見本市「COMPUTEX 2025」。ASUSブースでは、同社のゲーミングブランドを中心に、次世代の自作PCに向けた先進的なPCパーツを多数展示していた。特に目を引いたのが、「BTF（Back To the Future）」仕様の各種製品だ。

　BTFとは、ASUSの自作PCの構築コンセプトで、ケーブルを背面に隠すことで配線をスッキリと整理し、美しいPCビルドを実現するというもの。対応するマザーボードやビデオカード、PCケースを組み合わせることで、簡単にキレイで映えるゲーミングPCを組み立てられる点が大きな魅力だ。

PCパーツを繋ぐケーブルがほぼ見えない、ASUSのゲーミングブランドが提案する次世代PCビルド

ケーブルレスでPCパーツを繋ぐ「TUF GAMING」の製品群

　「TUF GAMING」は、耐久性と信頼性を重視した製品を提供するASUSのゲーミングブランド。ミリタリーグレードの品質や無骨なデザインが特徴だ。そんなTUF GAMINGから、配線を隠すコンセプトのBTF仕様の製品が見られた。

マザーボード「TUF GAMING B850-BTF WIFI W」

　「TUF GAMING B850-BTF WIFI W」は、BTF構想に対応した白色のマザーボード。背面コネクター設計を採用しており、表面のケーブル接続を一切排除。TUF GAMINGシリーズらしい堅牢性と信頼性を保ちつつ、白い基板デザインが新鮮な印象を与える製品だ。

ビデオカード「TUF GAMING GEFORCE RTX 5070 Ti 16GB GDDR7 BTF WHITE EDITION」

　「TUF GAMING GEFORCE RTX 5070 Ti 16GB GDDR7 BTF WHITE EDITION」は、最新のRTX 50シリーズをベースにしたBTF仕様のビデオカード。TUFブランドらしいタフネスと冷却性能をそのままに、基板裏面から電源を供給する構造を採用する。ホワイトエディションならではの明るい外観は、ほかの白系パーツと相性抜群で、組み上げた際の統一感が際立つ製品となる。

マザーボード＆ビデオカードの接続の様子

　展示では、両製品がBTF仕様によって接続した様子を間近に確認できた。一般的な構成とは異なり、表面にはケーブルがほとんど見当たらない。これらのパーツを使用して組み上げられたPCは、内部の配線が整っており、ケーブルがほとんど表に見えない構造だ。

まだまだあるよ！最新PCパーツ

　さらに自作PCを快適かつスマートにするために、ASUSから新提案。ブースにはまだまだ注目のPCパーツや周辺機器があったので、順番に見ていこう。

水冷CPUクーラー「ROG RYUO Ⅳ 360 ARGB WHITE EDITION」

　「ROG RYUO Ⅳ 360 ARGB WHITE EDITION」は、ハイエンド水冷CPUクーラー。前モデルからデザインを刷新して、特に水枕部分は90度にカーブするディスプレーを装備する。ディスプレーは6.67型・AMOLED型で、表示するアニメーションはカーブして表示されるユニークな構造に進化した。360mmラジエーターにはARGB対応の高性能ファンを搭載し、冷却性能とライティングの両立を図っている。

マザーボード「ROG CROSSHAIR」シリーズおよび「ROG STRIX」シリーズ

　ゲーミングマザーボード「ROG CROSSHAIR」シリーズおよび「ROG STRIX」シリーズも新モデルが登場。「ROG CROSSHAIR」は高耐久・高機能を追求した上位モデルで、堅牢な電源設計や高精度のOC機能を備え、ハイエンドユーザー向けの仕様となっている。「ROG STRIX」はパフォーマンスとデザイン性のバランスに優れ、RGBライティングや拡張性の高さが魅力。いずれも最新世代のチップセットを搭載して6月頃に発売予定と、担当者は先の展開を語ってくれた。